2011年10月18日
都議会生活者ネットワーク・みらい
星 裕子
都議会生活者ネットワーク・みらいとして、東京都議会和田宗春議長不信任決議に反対の立場から討論をいたします。
今回、提出された議長不信任決議の提案理由では、「我欲によってその職に固執し、自ら決めた予定の会期を大幅に延長した上、議会運営を遅滞させた責任は誠に重い。」と述べています。生活者ネットワーク・みらいとしてこれには賛同できません。
これまで議長は歴代、最大会派から選出されてきました。また、地方自治法では議長の任期が4年となっていますが、都議会では2年ごとに交代してきました。ここにきて1年あまりの在任期間で議長交代を迫ることは、これまでの経過から考えても無理があります。
また、特別委員会の継続調査に関しては、委員会が開催を決め、その意思を尊重して議会運営がなされていくものであり、もっぱら議長の責任とする理由も理解できるものではありません。
議長の職務権限は、「議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する」とされており、現議長にはこれに反する重大な瑕疵はないものと考えます。むしろ、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理するために、各会派は進んで協力すべきです。議長の選出を巡ってここまでいたずらに議会を混乱させたことは、まさに党利党略そのものであり、議会に対する都民の信頼を大きく損なうものとなったことを議会として深く反省すべきと考えます。
最後に、2年前にも議長不信任決議が出され、今期2度目となりました。議長の不信任というのは議会にとってたいへん重いものであり、誰もが納得できる理由もなく乱発することは、議会の権威を自らおとしめるものと言わざるを得ません。
よって、都議会生活者ネットワーク・みらいは議長不信任決議に反対いたします。