2017年10月5日
都議会生活者ネットワーク 山内 れい子
本日、第3回定例会が閉会しました。
この定例会中に衆議院が突如解散、選挙が実施されることになりました。それに伴って、野党分裂の動きや、小池都知事が希望の党を立ち上げ代表に就任、衆議院への出馬報道が過熱し、都議会もそのあおりを受けてざわついています。
定例会最終日に副知事の人事案件が出されました。これまで生活者ネットワークも要望してきた女性副知事が、22年ぶりに誕生したことを大いに歓迎するものです。真の意味での男女平等・女性活躍を進め、男女ともにワーク・ライフ・バランスが実現するよう取り組んでいくことを期待します。
議員提出議案「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」に賛成しました。生活者ネットワークは、「子どもガイドライン」のように、子どもへの有害化学物質の影響を避ける方策をこれまでも提案してきました。化学物質を含むたばこの害から子どもを守ることは重要であり、受動喫煙を避けるためには、社会全体で取り組むことが必要です。委員会の議論でも家庭への介入という懸念が出されましたが、家庭など私的空間に対してはていねいな注意喚起と啓発をするよう求めます。
今議会に出された都市整備局関係手数料条例の一部改正は、改正住宅セーフティネット法の施行を受けたものです。高齢者や障がい者などで住宅に困っている人が多くいる一方、空き家・空き室が増加しています。低廉な賃貸住宅の提供が必要であり、入居を拒まない住宅を登録し、「住宅確保要配慮者」にあっせんしていくことになります。都は、見守りなど福祉的な施策をセットにした「生活支援付すまい確保事業」や「地域居住支援モデル事業」を実施しています。住宅あっせんだけでなく、地域での交流や福祉サービスの提供につなげられるしくみを構築する必要があります。都市整備局だけでなく、福祉保健局が積極的に関与し、生活を支えていくよう要望します。
都議会生活者ネットワークは、生活者の視点で、環境・福祉優先の持続可能なまちづくりをすすめていきます。みなさまからのご提案をお待ちしております。