豊洲市場の認可について(談話)
2018年9月10日
都議会生活者ネットワーク 山内 れい子
本日、豊洲市場が中央卸売市場として認可されました。
豊洲市場は10月11日に開場を予定し準備を進めてきましたが、直近のモニタリング結果でも、土壌汚染の問題はクリアすることはできず、地下水位や大地震による液状化のおそれなど、安全性への懸念は払拭できていません。
そもそも築地市場の移転先として、環境基準の最大4万倍を超えるベンゼンが検出された汚染土壌である東京ガス工場跡地を選んだことが、数々の問題を引き起こす発端となりました。汚染除去と盛り土で土壌汚染対策に万全を期すことを条件に移転計画が進められてきましたが、これまで何度も汚染問題について議会でも取り上げられました。その間も工事は進み、小池知事誕生直後の移転間近になって盛り土がなかったことが発覚し、さらにモニタリングで土壌汚染が解消されていないことが判明、際限なく汚染対策が求められる事態になっています。
盛り土問題を機に、都政全体を揺るがす多くの問題が噴出しました。公文書のずさんな管理や責任転嫁、隠ぺい体質が露呈し、都庁の無責任体質を象徴する事例となり、真相の究明には遠く及ばず、都政への信頼は失墜しました。
また、構造上の問題についても、使い勝手の悪さなどが随所に指摘されており、早急に改善しなければなりません。
このままでは、さまざまな問題を残したまま豊洲市場が開場することになります。小池知事の「安全宣言」が都民の安全・安心に資するよう、さらなる努力を求めるとともに、都議会生活者ネットワークは、引き続き監視を継続していきます。