都議会議員定数等検討会の第2回が4月28日開かれるため、27日に意見を提出しました。都議会に広域的な視点を重視することからも、多様性を反映してさまざまな立場の人が議員となれるようにするためにも、1人区の解消を優先するよう求めました。
意見は以下のとおりです。
都議会議員定数等検討会
座長 尾崎 大介 様
都議会議員定数等の検討について(意見)
2020年4月27日
都議会生活者ネットワーク 山内 れい子
都議会議員定数等検討会が設置され、検討が始まったという報告がありました。意見表明の機会もいただきましたが、検討会のメンバーに一人会派は入ることができず残念です。また第1回会議の資料を提供していただきましたが、会議が非公開のため、密室で決めているとそしりを受けかねず、議論の経過がわかるように情報提供していただきたいと思います。
今期の都議会では、議会改革の議論をオープンに進めていくため議会改革検討委員会を発足し、議員定数等についても、議会の役割と権能を問い直す中で検討されていくものと考えていました。都議会を闊達な議論ができる開かれた議会、多様な市民の意見を議会の議論を通して合意形成していく場とすることが重要であり、それに資するような制度設計が望まれます。
以下、都議会議員定数等の検討に対する意見を申し上げます。
1.議員定数について
議会は多様な意見を出し合って議論する場です。多様な市民の意見を反映させるため、議員定数削減には反対です。現在の127人を減らすことのないよう求めます。
2.選挙区と選挙区別議員定数について
公職選挙法に基づいて選挙区と選挙区別議員定数を定めており、人口割を基本にしています。人口比で定数を割り振ることは当然ですが、1人区が区部で2つ、多摩地域で4つあります。多様な意見を議会に反映させるためには、さまざまな立場の人が議員となれるような制度が必要です。現在は1つの自治体を1つの選挙区とすることを重視していますが、選挙区を変えずに1人区とするのではなく、定数が2人以上になるように選挙区を考えることを提案します。東京都は広域行政を担っており、広域的な観点からも有効と考えます。