2011年都議会第4回定例会を終えて(談話)

2011年12月15日

都議会生活者ネットワーク・みらい

幹事長 西崎光子

  本日、2011年都議会第4回定例会が終了しました。

 今議会において都議会生活者ネットワーク・みらいは、2010年度決算認定のうち中央卸売市場会計に反対、環状2号線の橋梁建設工事のうち1件に反対しました。いずれも築地市場移転に大きく関係するものであり、豊洲移転に反対するネットとして容認できるものではありません。

  東日本大震災から9か月が経ちました。この間、東京都は9月に「東日本大震災における東京都の対応と教訓」をまとめ、11月には「東京都防災対応指針」を発表しました。生活者ネットワーク・みらいはこれまで防災対策に女性の視点が必要なことを繰り返し提案してきました。

一方、今回の震災では、多くの子どもが親を失い、家を失い、避難生活を続け、大きなストレスを抱えています。こうした子どもたちの現状をしっかりと受け止め、防災対策の見直しに子どもの視点を盛り込むことを新たに提案しました。子どもへの支援は、生活全般への目配りが欠かせないこと、地域防災計画の見直しにあたっては、子ども自身の意見や子どもにかかわる活動をしている人たちの意見を取り入れることを要望しました。

 原発事故による放射能汚染問題は、当初の空間線量から、飲み水や農水産物、さらには加工品へと拡大し、放射能に対する感受性が高い子どもたちへの影響を懸念する保護者の不安は増大するばかりです。都は、空間線量の測定についてはモニタリングポストの増設や、測定方法の改善、測定機器の貸し出しなどを行い、そこから得られる数値については都民も納得度が高まってきました。一方、食品の検査は、農水産物などは産地での測定に任されており、保護者が直接食材を選べない学校給食の安全への不安の声が広がっています。自治体や市民団体が行う測定に対して機器の購入補助などの支援を行うとともに、牛乳メーカーなどの独自測定の結果の公表を働きかけることなどを求めました。放射能汚染はさらに落ち葉や下水など自然の循環の中でも消えることなく、続いていきます。都として先を見越した検査体制や、対応を行うよう、求めてまいります。

 これからも、生活者の視点に立った都政運営を進める提案を続けていきます。皆さまからのご意見を、ぜひ都議会生活者ネットワーク・みらいにお寄せください。

  以上