外環道トンネル工事現場上の道路陥没に関する申し入れ

都議会生活者ネットワークは、本日午前、外環道トンネル工事現場上の道路陥没に関する申し入れを東京都知事宛てに行いました。

建設局三環状道路整備推進部有江誠剛整備推進課長に提出

 

2020年10月21日

東京都知事 小池百合子 様

都議会生活者ネットワーク 山内れい子

外環道トンネル工事現場上の道路陥没に関する申し入れ

調布市つつじヶ丘の住宅街で18日に発生した道路陥没に、周辺住民だけでなく多くの沿線住民が衝撃を受けました。陥没現場は工事中の東京外郭環状道路の上であり、地下40メートルを超える大深度地下をシールドマシンで掘り進む工事です。9月中旬にこの地域をシールドマシンが通過しました。

外環道については、多くの市民団体の反対を押し切り、強引に工事を始めた経過があります。

これまでも野川に気泡が出ていたり、振動被害が確認されるなどの現象が起こっており、先月には今回の陥没地近くの家の外のブロックが落ちたり、亀裂が大きくなってきているという声も届きました。これらの被害は外環道トンネル工事の影響と考えられていますが、こうした現象や苦情にもかかわらず工事は進められ、今回の陥没事故が起こりました。あらためて大深度地下の利用やシールド工法について検証が必要です。東日本高速道路は、シールドトンネル工事を一旦中止し、原因究明にあたって早急に有識者会議を実施するとしていますが、徹底した原因究明が急がれます。

都議会生活者ネットワークは、東京都が東日本高速道路および国土交通省に対して、以下のことを要請するよう求めます。

1.原因究明にあたっては調査の過程や資料も含めて情報を公表し、透明性を図ること

2.原因が究明されるまで工事を中止すること

3.被害を受けた住民に対して、早急に補償などの対策を実施すること