いよいよ日本でゲノム編集技術応用食品の流通が始まりました。高ギャバトマトに太ったマダイ、成長の早いトラフグの3種類です。ゲノム編集技術は、生物の遺伝情報を改変するもので、消費者の安全性への懸念は払しょくできていません。しかし、ゲノム編集食品の表示義務づけは実現せず、消費者が表示を見て選択できないという問題が残りました。
こうしたなかで、ゲノム編集トマトの取り扱い事業者が、介護福祉施設や小学校にゲノムトマトの苗を無償提供することを発表、市民団体は、各自治体で学校が苗を受け取らないよう働きかけています。5月23日、生活クラブ生協が東京都に対し、苗の受け取りをしないよう要請書を提出しました。
ゲノム編集トマト苗の小学校等への無償配布に反対する意見書を東京都に提出しました│生活クラブ東京 (seikatsuclub.coop)
第2回都議会定例会で生活者ネットワークは、この苗の問題も含めてゲノム編集食品について文書質問に取り上げました。
そのほか、文書質問では、ゲノム編集食品のほかに、1000本もの樹木伐採で風致地区の精神もないがしろにされる神宮外苑再開発問題、5月に成立した「困難女性支援法」を受け、シェルターなどへの財政支援を急ぐよう求め、高次脳機能障がい者への支援を多摩地域でも拡充することなどについて質しています。回答は9月に出てきます。