2012年第4回都議会定例会を終えて(談話)
2012年12月6日
都議会生活者ネットワーク・みらい
幹事長 西崎光子
第4回定例会が閉会しました。
今議会は、都知事不在で選挙真っ最中という、異例の議会となりました。そのため、政策的な議案はなく、法改正など今回対応しなければならないものだけが提案されました。
都議会生活者ネットワーク・みらいは、「東京都中央卸売市場会計決算」と「東京都水道事業会計決算」の認定に反対しました。
今議会では、行政が為すべき仕事をきちんと行うという観点で、一般質問を行いました。文書管理の問題については、これまでも公文書の紛失がたびたび問題となってきました。情報公開が当然となっている今の時代に、公文書をきちんと管理し、粛々と請求に応じることは行政の務めです。また、保存期間については、一体として保存したほうがいい場合など、分類のしかたを含めて文書管理のしくみそのものを考えていく必要があります。文書管理と情報公開は、民主主義の根幹をなす車の両輪です。文書管理規則だけでは不十分であり、公文書管理法の趣旨にのっとって、公文書が市民の共有財産であること、説明責任を全うするという理念を明確にした公文書管理条例が必要です。
また、大規模地震の被害想定の誤りについては、当該自治体への影響が非常に大きいことから、修正を行うときには、議会や自治体への説明責任をしっかり果たすべきであり、事後の対応がきちんとなされるよう要望しました。
昨年の東日本大震災と原発事故によって、これまでの生活スタイルや価値観の転換が迫られていることは、今回の国政選挙で政党のあり方や政策にも表れています。有権者が求めているのは、これまでの20世紀型経済社会から脱却し、誰もが安心して暮らせる持続可能な社会であり、これは、当然今回の都知事選挙でも求められています。
とりわけ、若者の雇用やいじめの問題など、次代をつくる世代が生きにくい社会であることに対して、なんとしても解決策を見出していかなければなりません。また、これまでなかなか進まなかった福祉や区市町村への分権など、都政の課題は山積しており、真に都民のための都政運営を行う新しい知事の誕生を、都民とともに期待します。
都議会生活者ネットワーク・みらいは、今後も生活者の視点で、都政の課題に取り組んでまいりますので、みなさまからのご意見をお寄せください。
以上