都庁都民広場への人口芝設置計画の中止を求める申し入れを行いました!

本日、「都庁都民広場への人工芝設置計画の中止を求める申し入れ」を行いました。財務局建築保全部工務課長、建築担当課長が対応しました。プラスチック削減を推進すべき東京都が、都庁で逆行することは問題です。

プラスチック条約制定も間近になっており、「有害化学物質から子どもを守るネットワーク(子どもケミネット)」が署名を始めました。生活者ネットワークも署名活動に参加しています。署名は、こちらからできます。

プラスチック削減に向けて、市民の声を集めましょう。

 

2024年9月6日

東京都知事 小池百合子 様

都議会生活者ネットワーク 岩永 やす代

都庁都民広場への人工芝設置計画の中止を求める申し入れ

 今や世界中でプラスチックによる環境汚染が進み、対策が急がれており、プラスチック条約制定に向けた議論も最終盤となっています。プラスチックの削減が大命題ですが、日本では、レジ袋の有料化もやっとこぎつけた程度で、プラスチックの減量・禁止のルール化にはほど遠い現状です。条約づくりに向けて、有害化学物質から子どもを守る活動を展開している団体が、①生産量の削減②プラスチックに含まれる有害化学物質の規制③使い捨てプラスチックの段階的使用禁止――を盛り込むよう署名活動を始めました。

 わたしたちの身の回りにはプラスチック製品があふれていますが、さらに最近プラスチック製の人工芝が、スポーツ施設や屋上、庭などに多用され広がっています。人工芝は、クッション性に優れメンテナンスの手間が少なく便利ですが、使用や劣化によって削れマイクロプラスチックとなって下水道や河川に流出します。また、人工芝には、汚れの付着防止やすべりをよくするために、PFASを含めて多くの化学物質が使用されており、流出だけでなく人工芝と接触する人体への影響も懸念されています。実際に、化学物質過敏症の人たちから、日光、紫外線によってプラスチックが劣化し、温度の上昇によって有害な化学成分が揮発して臭いがすると指摘されています。

 都有施設でもスポーツ施設を中心に人工芝が設置されています。そして現在、都庁の都民広場にも設置する計画があります。誰もが自由に憩い交流できる空間として設置するとしていますが、「2050年CO2実質ゼロのプラスチック利用」を掲げ、海洋へのプラスチック流出ゼロをめざす東京都が、都庁で逆行するのを見過ごすことはできません。

 アメリカでは、人工芝の設置を禁止する自治体も出ており、東京都も検討すべきと考えますが、まずは目の前の設置計画を見直すことが必要です。マイクロプラスチックの抑制と利用者への影響を防ぐために、都民広場への人工芝設置計画を中止するよう求めます。