放射能測定に関する緊急申し入れ

10月12日、世田谷区内において毎時2.707マイクロシーベルトの放射線量が測定されたことを契機に、都民の不安に対応するため、10月13日、都議会生活者ネットワーク・みらいは石原知事あてに「放射能に関する緊急申し入れ」を行いました。当初、東京電力福島第一原発事故による放射能汚染と考えられていましたが、その後の調査で区道沿いの民家床下から発見された瓶の中身のラジウムが原因だったことが判明しました。今後とも、東京都が市民との連携も生かし、放射能を測定し、市民の安全を守るよう求めていきます。

平成23年10月13日

東京都知事
石原 慎太郎 様

都議会生活者ネットワーク・みらい
幹事長  西崎 光子

放射能測定に関する緊急申し入れ

昨日、世田谷区内において毎時2.707マイクロシーベルトの放射線量が測定されたことが明らかになりました。この数値は文部科学省が福島県内の学校の校庭の安全の目安として設定した毎時1マイクロシーベルトをはるかに上回るものであり、世田谷区は早期に低減措置を図るとともに、区内258カ所の公園の砂場や植え込みなどで緊急調査を行うことを発表しました。

福島第一原発から230キロも離れ、これまでの最高値が0.1マイクロシーベルト程度であった地域でこれほどの高い数値が測定されたことは、都内のどこにおいても起こりうる可能性があり、都民の受けた衝撃は計り知れません。
都議会生活者ネットワーク・みらいは、一般質問で都立公園の砂場の放射線量を測定するよう求めましたが、都は、実施した100カ所の測定結果からそれ以上の独自調査を行う予定はないとのことでした。
しかし、世田谷での測定結果を受け、都民の不安に対応するため、改めて都の責任において以下の事項について速やかな対応を行うよう申し入れます。

1、 都は区と連携して、今回の数値について専門家による調査を行い、原因を明らかにするとともに、除染について支援を行うこと。

2、 子どもたちの健康を守るため、都立公園の砂場など、子どもが利用する施設周辺の放射線量測定を行い、測定結果を速やかに公表すること。

3、 市民や自治体が行う放射線量測定の結果を尊重し、高い数値が出た場合には都としても速やかに対応すること。

4、 食品の放射能測定についても、都民が自ら測定できるよう機器の設置に対し、都として支援を行うこと。

以上