2015年度東京都予算編成に関する提案

2015年東京都予算編成に関する提案をしました。

2015年1月21日

都議会生活者ネットワーク

幹事長 西崎光子

 

2015年度予算原案では、8%に増税された地方消費税や堅調な企業収益の影響で、都税収入は、前年度比7.5%増の5兆216億円を見込んでおり、一般会計の予算規模は、4.3%増の6兆9520億円となりました。

潤沢な税収を背景に、舛添知事が初めて編成した予算は、昨年末発表した「東京都長期ビジョン」の事業化も含め、「東京を世界一の都市へと飛躍させる予算」と位置づけられています。そして、将来を見据え新たな政策展開のために7つの基金を創設するとしていますが、基金についての継続性や柔軟性を議論することが必要と考えます。

歳出では、投資的経費が1998年度以来17年ぶりとなる1兆円台になり、防災、道路整備をはじめ、オリンピック・パラリンピックに向けたインフラ整備に充てています。道路や橋梁などの都市インフラについては、維持管理の時代に入っており、将来にわたって持続可能という観点からメンテナンスや延命化、更新を優先させる必要があります。

 

東京の最大の課題は、2025年問題に象徴される高齢者対策です。高齢者数の爆発的な増加が予測されています。現在すでに一人暮らし高齢者の増加と同時に空き家が増えており、超高齢社会に対処する仕組みづくりは待ったなしです。コミュニティにおける住まい方を見直し、子育て世代をはじめ多世代の人たちが互いに支え合う参加型のまちづくりが重要です。都は、広域自治体として、長期的視点に立って自治体の取り組みをサポートすることが求められています。

 

都議会生活者ネットワークは、子ども・若者、高齢者、障がい者がいきいきと暮らせるためには、人への投資が重要と考え、以下の事項を復活要望として提出いたします。

2015年予算編成に関する復活提案