本日臨時会で議会人事が決定し、選挙後の都議会が本格的にスタートしました。生活者ネットワークは、立憲民主党などと会派を組み、「東京都議会立憲民主党・ミライ会議・生活者ネットワーク・無所属の会」という22人の会派で活動を始めています。
岩永やす代は、厚生委員会に所属することになりました。厚生委員会は、福祉や医療が主なテーマです。1400万人の多様な都民の暮らしを支えるために、少子高齢化を見すえ、子ども・若者や女性、障がい者、高齢者、生活困窮者、外国人、LGBTQの人などの権利をまもり、インクルーシブなまち東京をめざして積極的に取り組んでいきます。
都議会議員選挙とそれに続けて実施された参議院議員選挙では、自民党の凋落ぶりが顕著に表れましたが、既成政党全体に向けられた視線は、これまでの政治そのものからの離反です。そして、わかりやすさとワンフレーズが求められ、目の前の現実課題に対する不満の受け皿となったのは、結成から日の浅い政党でした。特に日本人と外国人を殊更に区別する政党が議席を大きく伸ばし、住民生活への影響が懸念されます。
世界的に多党化の流れと言われていますが、これが多様性を反映しているとは言い難く、極端な主張が強くなるため各々認めることができず、分断が深まっています。政治の分断と社会の分断が呼応する状況を打開していくのは、良識と信頼をもとにだれも排除しない市民政治をめざし、地域活動を積み上げてきた生活者ネットワークにとっての大切な役割です。
相次ぐ戦争や移民・難民排斥の動きが世界中に広がり、「21世紀は環境と人権の世紀」という希望は遠のくばかりです。戦後80年の夏、日本でも国際情勢の緊張ばかりを煽る声や防衛力強化という名の軍拡、さらには核抑止力論などが語られ、さまざまな場面で、人権も環境もないがしろにする戦争への道が用意されていく危険を感じます。
しかしこんな時代だからこそ、短期の問題と併せて将来も見すえた政治が重要です。生活者ネットワークは、渦巻く不満をすくい取り、地域に暮らすリアルなつながりや市民活動も踏まえ、信頼される政治をつくっていきます。